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亡き姉妹のおもかげ Sr.久松

シスター久松 ソイ カタリナ

帰天年月日

2021年6月25日

場所

大分県

修道生活

56年間の修道生活

略伝

9人兄弟姉妹の6女として信仰篤いカトリック信徒の家に生まれました。
先祖は長崎におけるキリシタンの迫害を逃れて出津に転居し、ソイはそこで生まれ育ち、生後三日目に出津教会で洗礼を受けました。

中学3年の時、家族全員で再び長崎市内の木鉢に移り住むようになりました。
幼少の頃からの親友を通してサレジアンシスターズと出会い、常々貧しい子どもたちのために働きたいとの強い望みをもっていたソイの中に召命が芽生えました。
1959年、両親の許可のもとに、別府修道院へ志願者として入会しました。

立願後、主が望まれた使命は調理場や洗濯場や衣類係などの仕事でしたが、サレジオ会神学院のある調布マンマ・マルゲリータ修道院で台所の手伝いをした頃の思い出として「大きな恵みはチマッチ神父様の臨終のベットのそばでミサに与りお祈りができたことでした」と言葉をのこしています。

誓願23年後にようやく子どもと関わることができ、サレジアン・シスターとしての召命をいただいたことを深く神に感謝していました。

Sr.久松と共に働いた姉妹たちは皆、「信心深くよく祈る人、働き者で、明るく、皆を喜ばせ、ユーモアに富んだ明るい雰囲気を醸し出す人でした」と言っています。

2021年6月4日ミサ後、自室で転倒して頬に怪我をしたため病院に搬送され、そこで急性腎障害と診断されました。入院期間中、コロナウイルス蔓延という状況の中で誰も面会に行くことができず、ひとりで十字架を担われたキリストとともに、静かにその苦しみを捧げつつ、6月25日未明、修道奉献を全うし83年の生涯を閉じました。