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亡き姉妹のおもかげ Sr.安永

 

Sr.安永シズミ ジュリア

帰天年月日

2018年8月4日

場所

大分県

修道生活

67年間の修道生活

略伝

 Sr. 安永シズミは長崎県佐世保市の信仰深い家庭で
7人兄弟姉妹の末子として誕生しました。

 幼児期に一家で移住した宮崎の田野では、来日間もない
チマッチ師をはじめとするサレジオ会宣教師たちが司牧活動にあたっていました。

 小学校卒業間際、父の逝去を機にサレジオ会員の勧めで
宮崎市内のサレジアン・シスターズの修道院で生活をするようになり、
一度は家に戻ったもののやがてサレジアン・シスターズの召命を確信して
入会しました。

 立願後は、東京、静岡の児童養護施設で子どもたちのアシステンテを務めました。
 80名の男児を任され大変な苦労でしたが、惜しまず献身しました。
その頃を懐かしんで、同窓生たちがしばしばSr.安永を訪問していました。

 1966年からは、修道院の財務係、学校事務を務めるようになりましたが、
常に「折り目正しく、くじけることのない、芯のある人」
「口数は少なく、自分を律して生きる人だった」というシスターたちの証言通り修道召命への情熱は生涯の最後まで変わりませんでした。

 次第に病気がちになり体力の衰弱と慢性の肺疾患、心不全の危険な状態が進み、最後まで共同体や親族への心遣いを保ちながら、シスターたちの見守る中、安らかに主のみもとへと旅立っていきました。